宇久田税理士事務所発行の事務所通信 とらい&GROW452号(2025年12月)

二念を継ぐなかれ…

皆さまこんにちは、宇久田秀雄です。近年での「働く時間」について皆さまはどのような印象をお持ちでしょうか…? 総務省の労働力調査によれば、日本の就業者の労働時間は年々短くなる傾向で、平均週間就業時間では2000年は42.7時間、2012年に40.1時間、2024年には36.3時間となっていてこの四半世紀で15%も減っていることになります。
一方で経営者の働く時間については統計がないのですが、大同生命保険のアンケート調査では、短くなったが22%、長くなったが8%、変わらないが70%となっていて、多少短くなっていることがうかがえます。
経営者や社員の働く時間が短くなって、中小企業の業績はどうのように変化しているのでしょうか…。働く時間と業績との相関関係は本来あるはずですので、普通であれば働く時間が短ければ業績は落ちることになります。業績の推移については業種や地域、規模感での違いは当然にあるはずで、また景気や物価の動向にもよりますので一概には言えません。しかしながら中小企業庁の統計ではこの25年間では売上・経常利益ともに微増とのことです。つまり働く時間は短くなっているけど、業績は落ちていないことになります。

これはどういうことでしょうか…?
働く時間が短くとも業績が落ちない理由を考えますと、この25年の間にIT技術の発展などがあって業務の効率化が図られたことは言えると思います。またコンプライアンスの要請から企業が強制的に就労時間を短くしている現実もございます。
この理由の後者、つまり「強制的に就労時間を短くする」というケースでは、短い時間に業務を詰め込むことになりますので精神的な負担も心配になるところですが、近年では経営者・就労者ともに効率性を意識し工夫していくことが自然となされているケースが増えているようにも思います。また時短は効率性のみならず業務へ集中することも大切ですね。二念を継ぐことなく業務に集中することは手元にスマホがある昨今難しいことのように思いますが、集中すべきときは集中して良い成果を上げられることは大変に望ましいことと思います。私自身、業務中でもスマホがブルっとなりますとそちらに気がとられてしまうことが多いです。二念を継ぐことなく業務に集中して効率的に遂行できるよう努めたいと思う一方、雑談も大事と思う今日この頃…。
皆さま年末で気忙しくなってまいりましたが、2025年の締めくくり、元気に過ごしてまいりましょう。

(宇久田 秀雄)