宇久田税理士事務所発行の事務所通信 とらい&GROW445号(2025年5月)

人間関係「好みの人」と「好まざる人」

人は、あまたの人との関わりの中で生きている。
いつでも会って話をしたい人、あの人とだけは会いたくないと思う人、いろいろある。
これは生きている限り仕方のないことである。顔も見たくないと思う人もいる。ムシズが走るという人もいる。
でもこんな人間社会を生きていかなければならないのが世間である。

新入社員は1か月がたった。思っていたことと異なることもたくさんあろう。「空気を読む」に疲れた人もたくさんいよう。
そんな時、ありのままの不機嫌を出しても良いではないか。逆に楽しい嬉しい時は、ちょっとオーバーでも喜怒哀楽を表現して良いではないか。
その方が分かりやすいし、親しみがわく。
能面のような、何を考えているか分からない人よりよっぽど周囲を和ます。

会話にしても、好まれる人は多弁ではない。むしろ口数は少なく、人の話をよく聞く人である。そして、相手が嫌がる話はしないことがわかる。
加えて、表情も総じて豊かである。うなずき方も実に上手である。いわゆる「的を得ている」のである。

こちらが嫌だと思っている人は、たいてい相手もそう思っている(人間関係鏡の原理)。
このように、人間関係は複雑怪奇である。だが、思っても見ないことが起きる。

それは、あれほど会うのも嫌だと思ってた人が突然、会いたい人に変わることがある。それは、ひそかに相手の良き点を見つけての事である。
あんな優しい面を持っていたんだ、本当は良い人なんだと思う瞬間である。ガラッと見方が変わるのである(長所発見)。そんな時、味方が一人増え勇気が湧く。

仕事は人間関係で決する面が多々ある。仕事のみならず私たちの生き方そのものである。
自然流を身につけ、真剣に生きていこう。

(宇久田 進治)