宇久田税理士事務所発行の事務所通信 とらい&GROW440号(2024年12月)
「旧は新を育て 新は旧を養う」
今年も締めくくりの12月に入りました。来年に向け前進の足掛かりの月にしたいですね。
さて自然界にはこのテーマの通り「旧は新を育て新は旧を養う」という(掟・おきて)が存在します。しかし人間界においてだけ、この原則が崩れかけて来ているのが現今社会です。植物はもとより動物にしても、ありとあらゆる動植物はこの(掟・おきて)を守り、生きて子孫につなげています。それは見事なまでの循環社会です。
厳しい循環社会は、再生産システムづくり。生まれてくるものを育ち成長させるのは、それはそれは厳しい自然の中で食べ、生きるために懸命です。一方、人間社会でも生存競争は激しい競争を強いられます。だが、どうでしょう。よくよく考えてみますと余計な、やらなくても良い競争をしている気がしてなりません。
例えば、幼児からの教育、その後の受験戦争、そして就活、結婚、それから壮年にいたってからの生活競争があります。
その競争に明け暮れ、まともに頑張った競争と結果がバランスしていない世の中。誠実に一所懸命生きた、まともな方にもご褒美が頂けていない世の中に、社会のチグハグさ、人間のエゴを感じてしまうのです。
人間社会はこのままでやっていけるのでしょうか。絶滅危惧種にならないよう、自然界の再生産システムを学ばねばならないと思っています。
木々は自分の生きる場所を求め、その場所を変えると言います。太陽の光を求め動かないように見える木々が動くというのです。動植物の子育てには本当に学ぶ点が多く圧倒されます。何も教わったわけではないのに。
人の持つ叡智を働かせて生き抜いてまいりましょう。万物の霊長と言われるヒトの生き方として。
どうぞ皆様、残り1カ月、元気にお過ごしください。
(宇久田 進治)
